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豪雨時の避難法学ぶ 防災担当者講師に授業 帯広工業高

河川の氾濫や国の取り組みについて説明した天羽専門官

 河川環境を考える市民団体「十勝川中流部市民協働会議」(柳川久代表)は12日、帯広工業高校で防災授業を行った。国、道、帯広市の防災担当者を講師に、生徒たちが豪雨災害や河川の氾濫、災害時の避難行動について学びを深めた。

 環境土木科の3年生34人が受講。帯広開発建設部治水課の天羽淳治水専門官らが講師として来校した。

 天羽専門官は写真や映像も用意し、生徒に発問しながら授業を進めた。日本の川の特徴として、急流が多く、雨が降ると氾濫までが早いことを指摘。「被害を防止するための対策も講じているが、人命を最優先に考えて。いざという時は迅速な避難を」と呼び掛けた。

 帯広建設管理部事業室治水課の佐々木昇主査は「近年は強い雨が降る頻度が増えている」とし、豪雨から引き起こされる土砂災害について解説。避難の方針を定めた土砂災害防止法にも触れた後、同会議事務局員の和田哲也さんがハザードマップや災害メール、浸水ナビなどの防災システムを紹介し、登録を勧めた。

 帯広市総務課防災係の牧野紘也主任補は昨年の台風10号の被害状況と帯広市の対応について話した。昨年は、被災時に避難する場所やタイミングがわからない住民もいたことから、防災マップや防災に関する情報を掲載した「おびひろ暮らしと防災ガイド」を全戸配布している取り組みなどを紹介した。

 授業を受けた武田綾人さん(17)は「昨年十勝で起きた台風が記憶に残っている。どのような状況で、どのような避難が必要か見極めたい」と話した。(石川友史)

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  • さまざまな資料や写真を見ながら防災について学ぶ生徒

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