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ゲーム感覚で動植物を探索するサイト「みっけ」 29日から運用

「生きもの探しを楽しんでほしい」とMikkeの利用を呼び掛ける大熊さん(金野和彦撮影)

 帯広百年記念館(北沢実館長、緑ケ丘2)は29日から、スマートホン(スマホ)のQRコードを使って緑ケ丘公園内にいる動植物の生態や見つけ方などを紹介するインターネットサイト「生きものモニター Mikke(みっけ)」を配信する。サイトを開発した学芸調査員の大熊勳さん(26)=帯広畜産大学大学院博士課程3年=は「生きもの探しを楽しんでほしい」と利用を呼び掛けている。

 「帯広には身近な環境に多くの種類の生きものがいることを伝えたい」との思いがサイト製作のきっかけ。完成まで構想から約2年。図鑑や論文、同館学芸員の調査結果などを調べ、自らプログラミングし、試験運用も行って、サイトが完成。「苦労はあったが、表現したいものが形にできた」と笑顔を見せる。

 「Mikke」は生きものの「見つけ方」と「調べ方」をテーマに情報を掲載。公園内の看板に掲示するQRコードを読み取ることで、動植物の大きさや重さ、食物連鎖の関連図、動画などの情報をスマホで閲覧できる。参考文献の引用元なども紹介し、詳しい調べ学習にも役に立つ。

 試験運用で文字数が多いことなどを改善し、図や写真を増やし、イメージしやすい表現に変えた。エゾリスのページでは、探し方に「ポイントは“音”。木にのぼる『ガッガッガッ』などリスが出す『音』をさがそう」、大きさは「わりばしよりすこし長い22~27センチ」などと子どもにも分かりやすく紹介している。

 サイト開設時には、エゾリスやアカゲラ、カシワ、エゾアカガエルなど動植物23種類が紹介されており、今後は追加掲載も予定している。「季節ごとに見られる情報もガイドしていきたい」と構想する。また、同館で開催するイベントに連動するページも、開設に向け準備を進めている。

 QRコードが掲示される看板は、緑ケ丘公園内の同館付近やおびひろ動物園、グリーンパーク周辺など9カ所に設置。QRコードで閲覧できる動植物は主に看板から半径約30メートル以内で見つけることができる。

 29日と5月6日には「Mikke」を使った体験ツアーを予定する。各日午前10時から2時間程度、緑ケ丘公園で同館学芸員が分かりやすく生き物やサイトの使い方などを解説する。参加者はスマホを持参し、同館ロビーに集合する。

 問い合わせは同館(0155・24・5352)へ。(藤島諒司)

関連写真

  • 緑ケ丘公園内9カ所に設置されるQRコードが掲示された看板。サイトで閲覧できる生きものは看板から半径30メートル以内で見つけることができる(金野和彦撮影)

    緑ケ丘公園内9カ所に設置されるQRコードが掲示された看板。サイトで閲覧できる生きものは看板から半径30メートル以内で見つけることができる(金野和彦撮影)

  • 図鑑が公園内に置いてあるイメージの「Mikke」(金野和彦撮影)

    図鑑が公園内に置いてあるイメージの「Mikke」(金野和彦撮影)

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