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ばんえい最高額161億円 16年馬券発売ネット7割に

白熱のレースを間近で観戦する来場者(20日、塩原真撮影)

 帯広市が主催するばんえい競馬の2016年度馬券発売額は161億5409万3000円(前年度比10・8%増)に達し、07年度の市単独開催後最高額となった。インターネット(IN)発売は初めて全体の7割に上り、1日当たりの発売額も初の1億円超え。一方で収益性の低下が懸念され、実質黒字額は前年度の2億円を下回る見通しだ。

 馬券発売額は12年度から5年連続で前年度を更新。16年度は、元騎手2人が内規で禁止されている携帯電話の持ち込みといった不祥事の発覚から売り上げを大きく落とす月もみられたが、1日に2億円超の発売日を計3日間記録。1日平均の発売額は前年度を10・8%上回る1億627万6928円に達した。

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 馬券発売額の内訳をみると、好調なIN発売が114億4367万700円(前年度比18・3%増)で総額を押し上げた。全体に占める割合は70・8%。南関東4競馬場のIN投票システム「SPAT4」は発売日数を51日(15年度47日)に増やしたことで認知度向上にもつながり、14億4090万8200円(前年度比50・2%増)に上った。

 帯広競馬場は13億7089万3900円(同7・4%減)、8カ所の直営場外は18億4165万8900円(同7・4%減)。手数料などが掛かるIN発売が伸びる一方で、実質黒字額は「収益性が落ち込んでいるため、前年度に届かないだろう」(市ばんえい振興室)との見方を示す。

 一方、右肩上がりに推移していた入場者数は26万7997人(同1万4935人減)。昨夏の長雨や台風による天候不順が主な原因とされ、11年度以来の減少に転じた。

 新年度は市単独開催から10周年を迎える。SPAT4の発売日を現行の月曜に加えて土・日曜に拡大し、予想情報の掲載も充実させるなどさらなる売り上げ増を図る考えだ。佐藤徹也市ばんえい振興室長は「ばんえいならではの独自性もアピールし、若者に目を向けた魅力発信に努めたい」としている。(小縣大輝)


◆ばんえい競馬について
ばんえい十勝(PC版)-公式ホームページ
ばんえい十勝(SP版)-公式ホームページ
ばんえい十勝劇場-WEB TOKACHI

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