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伊藤直登準V パワーリフティングジャパンクラシック

ジャパンクラシック選手権大会で自己新記録をマークし、過去最高の準優勝に輝いた伊藤直登(芽室町内のP・B・Aジムで塩原真撮影)

 パワーリフティングの第21回ジャパンクラシック選手権大会(2月25、26日・愛知県岡崎中央総合公園体育館、日本パワーリフティング協会主催)のジュニア男子83キロ級で、伊藤直登(20)=十勝パワーリフティング協会=が3種目トータル595キロ(スクワット215キロ、ベンチプレス150キロ、デッドリフト230キロ)を挙げ、全て自己新記録で、昨年の3位を上回る準優勝に輝いた。伊藤は「今後の自信や大きな励みになった。次こそ頂点を」と決意している。(内形勝也)

 昨春から芽室町内の親元を離れ、理学療法士を目指して北海道千歳リハビリテーション学院に通う伊藤が、19~23歳の全国のジュニア選手9人が参戦した83キロ級で躍動した。優勝した仲田廣人(23)=愛知県、パワーフィットネス=には3種目トータルで32・5キロ及ばなかったが、昨年の大会で3位になったときの自己記録を全て更新する活躍を演じた。

 帯南商高在学中は、父憲治さん(48)が代表を務める同町内のP・B・Aジムを拠点に1日3時間の練習を週6日間行ってきたが、進学を機に生活環境が一変。「この1年間は一人暮らしも初めてだったし、勉強も忙しかったので、練習時間は高校のときの半分くらいに減った」と言う。

 時間が短くなった分、以前よりも考えてトレーニングをするようになった。特にフォームの改良に取り組み、インターネットの動画サイトを活用、海外や国内の有名選手を参考に、限られた時間の中で自分に合った新フォームを探してものにした。身長175センチ、体重81キロで体格は1年前とほぼ変わらない中、伸び悩んでいた記録の壁をこのフォームの改善で乗り越えた。

 大会ではスクワットは1本目190キロ、2本目を210キロに伸ばし、3本目に昨年の記録を10キロ更新する215キロに成功。ベンチプレスも3本目で同7・5キロ更新の150キロを挙げ、デッドリフトも同じく3本目で15キロ更新の230キロに成功して、3種目トータルも32・5キロ更新した。伊藤は「時間がないからこそ1回の練習を大事にするようになった」と言い、本番でもその集中力を発揮した。

 伊藤は学業や就職なども考慮して、ジュニア選手として残された3年間のうち、この大会の出場機会はあと1回と決めている。伊藤は「三度目の挑戦で次こそは必ず全日本ジュニアの頂点に立ちたい」と闘志を燃やしている。

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  • ジャパンクラシック選手権大会で自己新記録をマークし、過去最高の準優勝に輝いた伊藤直登(芽室町内のP・B・Aジムで塩原真撮影)

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