愛の駅、交流深く 台湾・合興駅と友好締結 帯広・幸福駅
ウーさんらと記念式典
帯広市の旧国鉄広尾線幸福駅で25日午前10時、同駅と台湾北西部に位置する新竹県の合興(ごうこう)駅の友好駅締結を記念するセレモニーが行われた。十勝の関係者や台湾の観光客ら約100人が駅舎に集まり、両地域の友好の絆を再確認するとともに、さらなる交流の発展を誓った。
恋愛に縁がある両駅は昨年10月22日、締結主体の十勝日台親善協会の会員らが合興駅に出向いて“愛の協定”を調印。帯広空港ターミナルビルに増設された新旅客ターミナルビルに24日、台湾から同ビル完成後初の観光客が訪れたこともあり、幸福駅に場所を移す形での式典を市が企画した。
セレモニーでは、米沢則寿市長が「今後、互いの交流がますます盛んになれば」、同協会の小倉豊副会長が「両地域の文化や経済の発展を期待したい」とあいさつし、関係者8人のテープカットで祝った。
引き続き模擬結婚式(ハッピーセレモニー)が行われ、十勝観光のPR映画「My little guidebook(マイ・リトル・ガイドブック)」の主演女優で、とかち観光大使を務める台湾の女優ウー・シンティさん(24)がウエディングドレスに身を包んで登場。新郎役の市観光課職員とレッドカーペットを歩き、幸福の鐘を鳴らした。同駅構内南側の気動車(ディーゼル車)に取り付ける記念ヘッドマーク、展示コーナーも披露された。
関係者の温かい拍手に包まれ、ウーさんは「将来は旦那さんと幸福駅で結婚式を挙げたい」と笑顔で話していた。(小縣大輝)