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「種」を共通化 十勝パン試作、4月販売へ

第5弾の販売に向け、試作したパンを食べる会員たち

 十勝管内のパン職人らでつくる「十勝パンを創る会」(中島将好会長、9店)は7日、第5弾の十勝パン候補販売を目標に試作会を開いた。今回はパンのうまみを決める「種」の共通化を図り、4月下旬の販売を目指す。

 帯広市内の満寿屋商店麦音店で開かれた試作会には約20人の関係者が参加。東京都内のパン店「シニフィアン・シニフィエ」を営む志賀勝栄さんがアドバイスしたレシピに基づき、12種類を試作した。

 種には十勝川温泉のモール温泉水、とかち野酵母に加え、十勝産のラクレットチーズを使用。チーズは乳酸菌の働きでパンの味に深みが出るという。同会の天方慎治事務局長(満寿屋商店)は「共通の種を使うことで、店ならではの十勝パン候補を作れる自由度が増すのでは」と語る。

 また、生地にも黒豆やトウモロコシの粉末、アマニ油の絞りかすなど十勝産の食材を使い、パンとの相性を探った。

 音更町内の農家三浦尚史さんは、とかちマッシュを育てた後のばん馬の堆肥を、肥料として再利用して栽培した秋まき小麦「キタノカオリ」を提供。栗原民也さん(はるこまベーカリー代表)は「パンのボリュームが出にくいが、味が凝縮されているのが強み。十勝ならではのパンには良い素材になりそう」と話していた。

 十勝パン候補は12年から十勝産小麦をベースにさまざまな食材や製法を応用、会員の店舗で販売してきた。今年もゴールデンウイークに合わせて発売する予定。(深津慶太)

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