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味自慢10店が競演 あす新そば祭り まちマイ新得編

「新そばの味の違いを感じて」と話す若原実行委員長

 第12回しんとく新そば祭り(実行委員会主催、十勝毎日新聞社など共催)が29日、町保健福祉センターなごみ前駐車場で開かれる。毎年取れたての新そばの味を求めて管内外から訪れる2万人もの来場者を、腕自慢の打ち手たちが出迎える。多彩なイベントも魅力だ。

 「手打ちそば屋台村」には、町内のそば店や手打ち愛好者による10店が立ち並ぶ。定番の人気店の味が手軽に楽しめるのはもちろん、アマ名人クラスの打ち手のそばを堪能できるのも祭りならでは。

 「かけ」(250円共通)が基本だが、「地鶏」「大えび天」「ユリ根天」など、工夫を凝らした各店の味を食べ比べるのも面白い。「そば茶屋」では祭りでしか食べられない「そばスイーツ」も登場する。

 名物イベントの「わんこそば大会」は午前11時から。小学生や女性部門などもあり、一般男性の最高記録は128杯という。午後2時からは「そば早食い大会」も開催する。トムラウシ温泉直送の「足湯体験コーナー」もある。

 祭りは午前10時~午後2時半。雨天決行。
(古川雄介)

 「そばの町・新得」の最大のイベント「しんとく新そば祭り」。実行委員長の若原敏勝さん(62)=町観光協会会長=に楽しみ方などを聞いた。
(古川雄介)

   ◇    ◇

-新得のそば文化とは。

 山形からの入植者がそばの種を持ってきたのがルーツ。昭和初期には町内の耕地面積の4分の1で栽培されていた。昔は人が集まれば手打ちそばを振る舞ってもてなした。一軒一軒打ち方や味に個性がある“家庭の味”だった。

 -祭りならではの楽しみ方は。

 プロも素人もこだわりを持って打っている。祭りでしか食べられない味もあるので、とにかくいろいろな店を巡って食べ比べてほしい。収穫されたばかりの風味豊かな新そばの味や、のどごしの違いも、必ず感じてもらえるはず。

 -来場者にメッセージを。

 新得には、そば以外にも焼酎や新得地鶏など特産品がいろいろあるので、そちらも会場で味わったり、お土産として利用して欲しい。おなかがいっぱいになったら町内の観光地にもぜひ立ち寄って、新得を満喫していただきたい。

 新得のソバ 例外強く古くから特産

 ソバは明治末期の開拓当初から栽培されてきた。冷害などに強い作物であり、山間部や丘陵地の多い新得では、古くから広大な作付面積を誇った。1931年(昭和6年)には1200ヘクタールを超えるソバ畑が農地を埋め尽くし、特産地としての地位を確立。農作物の多様化で作付面積は減少したが、今年度も323ヘクタールで栽培され、管内ナンバーワンを守っている。寒暖の差が大きい新得のソバは良質なことでも知られる。

 そば祭りは2001年の石勝線開通20周年「新得駅まつり」で、特産品を生かした事業として「そばの屋台村」を初開催したのが始まり。翌年から新そばの時期である9月の最終日曜日に「しんとく新そばまつり」として開かれている。

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