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堀江元社長も笑み SNSロケット打ち上げ実験成功

打ち上げ実験に成功したSNSの小型液体燃料ロケット「すずかぜ」(10日午前7時50分ごろ、大樹町多目的航空公園周辺)

 【大樹】NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)は10日午前、町多目的航空公園周辺でCAMUI(カムイ)型ハイブリッドロケットと、堀江貴文元ライブドア社長創業の「SNS」(東京)が開発した小型液体燃料ロケットの打ち上げ実験を行った。両ロケットとも予定通りの軌道をたどり、太平洋上に着水、SNSのロケットは漁船で回収された。SNSのロケットが打ち上げから回収まで全て成功したのは1年8カ月ぶり。

 SNSのロケット打ち上げ実験は2011年に始まり、今回で6回目。前回3月の打ち上げ実験では、トラブルが発生。着火後に燃料と酸素を送り込むシステムに不具合が生じ、ロケットが発射台にとどまったまま爆発、炎上した。

 今回のロケット「すずかぜ」(全長4・3メートル、重量113キロ)は前回の「ひなまつり」とほぼ同じ大きさで、エンジンの推力(500キロ)、到達高度(4~5キロ)もほとんど同じ。午前7時50分ごろ打ち上がり、射点から南東6キロの沖合に着水、大樹漁協の協力で回収された。前回同様、発射後の機体が真っすぐに進むかどうかなどを確認、軌道、着水点も予定通りで、高度も4~5キロに達したとみられる。前回のトラブルの原因となった部分は正常に作動した。

 堀江元社長は前回に続いて来町し、ロケットが打ち上がる姿を初めて目の当たりにした。関係者によると、同社長は「うまくいったね」と喜んでいたという。

 カムイ型ロケット(全長3・5メートル、重量68キロ)は、前回中止でできなかった、打ち上げ後の機体降下時のパラシュートを使った減速技術などを確認した。午後0時半現在、機体は回収されていない。(関根弘貴)

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