2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然tweet@Devon(87)「ロンドンのミュージカル事情」

 多分、ロンドンのロックダウンにより、一番打撃を受けたのはショービジネス業界。ほとんどの舞台関係者および俳優たちは自営業で、国からの補助を受けるとしても時間がかかり、日々の生活に困窮した人が多くいました。華やかな世界だから収入は十分にもらえ、補助金に頼らなくても良いのではと思いましたが舞台俳優や劇場での仕事は大変です。世界中から役者になりたい人々が集まり、その競争率は想像を超えます。また、ロンドンでヘアメイクの仕事をした時の給料が日本の6分の1の金額で驚いた記憶もあります。

 2022年春にやっとミュージカルや演劇がロンドンでも再演されはじめ、この夏は旅行者もどんどん入国しています。私はフランスの宝塚(と勝手に思っていますが)ムーラン・ルージュを観に行ってきました。ロンドンのど真ん中に位置する格式高いシアターに、1900年のパリ・モンマルトルにあるキャバレーが舞台。華やかな衣装とフレンチカンカンのポップな音楽に魅了されました。舞台観劇の醍醐味(だいごみ)は現実逃避。普段は緑と牛と羊に囲まれるのどかな田舎暮らしですが、電車で2時間半移動するだけでフランスにいるような感覚になります。2023年には日本にも上陸するそうです。Check it out!

英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然tweet@Devon
幕別町出身、英国Devon在住のマリノ みどりさんが英国の日常や文化などを紹介するChaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2022年9月号より。