2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

いいものfromトカチ(28)「Pooh fooh fooh(プー フー フー)の『ポストカード』」

〈ポストカード〉1枚150円、22枚セット3,000円(セットはWishのみで販売)。作品展向けに作ったもので、手前から時計回りに「ズミの実レストランに音の降るる」「ダンスDanceダンス」「風が飛ぶ」

 しなやかな体の動きや、心地良さそうに目を細めるしぐさ。プーフーフーの古山幹さんが描く猫たちはかわいらしく、そしてリアルです。それもそのはず、モデルは自身の愛猫。毛並みや手の形まで丁寧に描写し、アクリルガッシュを重ねて奥行のある風合いに仕上げます。「デフォルメは一切無し。そのままでかわいいもの」と、猫たちに優しい眼差しを注ぐ古山さんです。

 猫たちと共に描くのは、エゾエンゴサクやオオバナノエンレイソウといった北海道の草花。1992年に十勝に移住して以来、自宅周辺の自然と猫が絵のモチーフになりました。「猫は外で何をしているの?と思いをめぐらせます」。そうして描いた絵は、物語のワンシーンのよう。その続きを想像するのも楽しい時間です。

 帯広市の猫カフェ・ウイッシュで販売され、売り上げは保護猫の支援活動に使われています。猫好きのあの人へ、そして自分にも。幸せの輪が広がるポストカードです。

<古山幹さん>
岐阜県出身。鹿追町に自宅・兼アトリエを構え、粘土の彫刻を制作する夫の一彦さん、3匹の猫と暮らす(写真は愛猫のてんちゃん)。「Pooh fooh fooh」は、一彦さんとのアートユニット。2022年5月には、帯広市のミントカフェでグループ展を予定


Cat Cafe Wish(帯広)、「Pooh fooh fooh」の作品展などで販売。活動予定などの最新情報は、Facebook(Poohfoohfoohで検索)で確認を

いいものfromトカチ
Made in 十勝の良質な雑貨を紹介するChaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2022年1月号より。
※撮影/辰巳 勲。写真の無断転用は禁じます。