2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

本を探しに。(6)「本と過ごす。BOOKカフェ(1)」

〈アフォガード〉300円。アイスの甘さがほろ苦いコーヒーと合う。ゆっくり溶かしながら楽しんで

 これという本と出合ったら、カフェで読書はいかが?まだ出合えていない人にもぴったりなBOOKカフェを紹介。

◆BOOK cafe&bar Sen
 「福祉に関わる人のケアカフェ」として今年4月にオープンした。福祉関係の本を中心に、小説や実用書、絵本までジャンルを問わず約600冊の本がそろう。

 メニューは飲み物を中心に、〈ホットサンド〉350円などの軽食もある。読書のついでに小腹を満たすのにうってつけだ。コーヒーを飲みながら、家のリビングでくつろぐ気分で過ごせる。

 初めて顔を合わせる客同士がお気に入りの本について話すことも多く、「この本も良いですよ」と店主の小川洋輝さんも会話に参加する。店名の「Sen」のように本と人をつなぐきっかけを作ってくれる場所だ。

月1で読書会も。好きな本を持ち寄って気軽に参加して

「本好きは誰でも大歓迎!にぎやかな場所になれば」と店主の小川さん


帯広市西16条南5丁目24-12
Tel:090・9755・6179
営:19時~23時30分 
休:不定




季節の野菜がのった〈カレーセット〉650円。しっかり効いたスパイスが食欲をそそる。甘口に変更可能


◆えほんカフェ tetote
 丁寧に整理整頓された本棚には、幼少期に読んだ懐かしい絵本が充実している。子ども連れの家族らが集まる憩いの場所だ。

 店主の石垣くみ子さんが作る定食やスイーツも魅力の一つ。〈パンセット〉550円は、パンの他、おかずやサラダ、アイスクリームも付いて、食べるのが楽しい。手書きのメニュー表もかわいらしく、めくるのをワクワクさせる。

 「おもちゃもあるので、子どもが遊ぶのを見ながら親もくつろいでもらえたら」と店主の石垣くみ子さんは笑顔で話す。

 完全予約制のため、訪れる際は事前に電話を。石垣さんが作る温かいランチのあと、ゆっくり思い出の一冊を読もう。

木のぬくもりを感じる手作り絵本ラック

人気の小上がりスペースも。実家のようにホッとする空間


幕別町札内文京町37-30
Tel:0155・67・4707
営:11時~14時(完全予約制) 休:月・火曜


※フリーマガジン「Chai」2022年11月号より。
※撮影/鎌田廉平、辻博希。写真の無断転用は禁じます。