2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

本日、寿司気分(2)「女子気分が上がる芸術的な野菜寿司弁当~はなおと」

ランチ限定の〈野菜寿司弁当〉1,980円は茶碗蒸し、みそ汁付き。手前右からトマトの軍艦、ダイコンの甘酢漬け、海ブドウ、ミョウガ、スナップエンドウ、ワサビ漬けのナガイモ。焼き魚、ナスの酢の物など8品が入った奥のお重も美味

 十勝にはさまざまな気分に応えてくれる、たくさんの寿司屋があります。ハレの日も、ケの日でも。「食べたい!」と思った日が寿司日和です。

女子気分が上がる芸術的な野菜寿司弁当
 マグロに見えるのはトマト。白身魚?…と思ったらダイコン。こんな遊び心と美しさ、そしてヘルシーさを兼ね備えた寿司なら、女子たちのテンションは正直、あがっちゃいます。

 昨年秋、住宅街に溶け込むようにオープンした店は、すし職人の大将が心を込めて握る生寿司が人気。ネタには塩やカボスなどでおいしさを引き立てるひと手間を加え、寿司の新たな可能性を発見できる。その可能性を、野菜にも見出したのがすごいところ。「十勝は農業が盛ん。旬の野菜を寿司に取り入れたらおもしろいかなと思って」とサラリと話す大将の創造力と職人技が、この野菜寿司を生み出した。

 ランチ限定で、別のお重の小料理も華やかで芸術的。酒粕から造る赤酢を使ったシャリと合わせて、まずは何もつけずにいただいてみて。食通の十勝っ子も、新たな野菜の魅力を見つけること請け合いだ。

しっとりと落ち着く店内は、少人数から利用できる個室もある。特別な日や大切な客を迎えるときにもどうぞ

米とネタ、酒の調和を考えて握られたおまかせの寿司(写真は3,300円)は、大将の心意気を感じて

「感謝の気持ちを込めたお寿司をどうぞ」と女将の長谷部康子さん。唎(きき)酒師でもあり、笑顔と心地よいもてなしがうれしい

黒を基調とした外観が目を引く


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鮨 はなおと
帯広市西3条南2丁目1
Tel:0155・67・7366
営:11時30分~14時、18時~22時(LO30分前)
休:月曜※祝日の営業は要問い合わせ

※フリーマガジン「Chai」2021年9月号より。
※撮影/辻 博希。写真の無断転用は禁じます。