2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

十勝のビールに乾杯(5)「大樹町 大地のしずく」

種イモの町から飛び立て!町の農産物をPR
 大樹町といえばロケットやチーズをイメージするが、実は48品種の種イモを育てる「種イモの町」でもある。小麦やてんさいなどさまざまな農産物を栽培する町のPRにつなげようと、ジャガイモを使った「大地のしずく」が2月、お披露目された。

右から、青年部の菊地陽介さん、髙松さん、半谷勇人さん、阿部真基さん。「今後は町のイベントなどでも提供したいです」

ビール瓶のイラストは、ホップの上に載ったジャガイモや、小麦、町花のコスモスを描いた。今後はコスモスを取り入れたビールにも挑戦する


 開発したのは、JA大樹町の青年部。部長の髙松祐樹さんが昨年4月、札幌市の澄川麦酒醸造所の醸造家と知り合ったのを機に、青年部の活動として取り組むことに。髙松さんの農場で育てたジャガイモ「インカの瞳」や小麦を使い、初回は300本を生産した。今はホップづくりにも挑み、成長を心待ちにしている。

髙松さんの農場で実った小麦

髙松さんの農場で実ったインカの瞳


 赤地に黄色の斑点が特徴のジャガイモは甘味があり、完成したビールはフルーティーですっきりとした飲み心地。町の人にも好評で、「大樹といえばこれ!と言えるビールに育
てたい」と意気込む髙松さん。今年も収穫期後に生産を目指しているので、大樹町に足を運んでみよう。

ホップは収穫できるまで早くて2、3年かかる


<Information>
町内のBAR“E”qualで試飲できる他、澄川醸造所では1本800円で販売
問い合わせ/大樹町農業協同組合
Tel:01558・6・4686

※フリーマガジン「Chai」2021年7月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。

十勝のビールに乾杯

 ビールのおいしい季節がやってきた。この夏は、十勝らしいビールをぜひお気に入りに加えてみよう。十勝では今、地域の特色を映したさまざまなビールが生まれている。ジャガイモやソバを使ったクラフトビールに、地元の畑で育てた小麦や大麦を原料にした生ビール。おいしさに加え、そこにはビールを通じてわが町を盛り上げたいという、地元愛が満ちている。今回はそんな造り手の思いと一緒に、ラインアップをご紹介。さぁ十勝晴れのもと、十勝のビールに乾杯しよう!

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