2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

十勝のビールに乾杯(3)「帯広市、士幌町 旅のはじまりのビール」

寄ってみて!飲んでみて!大地が育む、わが町のビール
 小麦や大麦、ジャガイモ、エゾヤマザクラ。大地の恵みたっぷりのユニークなビールには、町への誇りがぎっしり! 小瓶でテイクアウトできるビールも多いので、手土産としてもお薦めです。
 
旅人、地域、生産者ビールが結ぶ町づくり
 旅の一場面に、ビールを―。帯広市内のホテルヌプカを訪れる人に向けて作られたビールは、ホテルを創業した一人で帯広市出身の柏尾哲哉さんが、ブルワリーの町として名高いア
メリカのポートランドを訪れたことから始まった。ホテルには旅人や地域の人が集い、楽しい時間のそばにはクラフトビール。そんな町づくりをヌプカの総支配人・坂口琴美さんと共に夢見て、2016年、ホテルの開業に合わせ、ビールも産声を上げた。

「ビールで気持ちをひとつに!」と意気込む研究会のメンバー。ビールは士幌町新田地区にある3haの畑で育てる大麦を原料に、小樽ビールで醸造する。写真左から岡田さん、山根弘資(こうすけ)さん、佐藤敏実さん、古茂田(こもだ)紫乃さん、坂口さん、伊賀勝彦さん、佐藤輝美さん、足立雅人さん

<旅のはじまりのビール>510円はホテル内で楽しんだり、専用ボックスで持ち帰ることができる。写真はビール1本+オリジナルグラス1個、専用ボックス入りで1,340円


 ビールは、地ビール製造のアウグスビール(東京)の技術者の力を借りて試行錯誤。十河文英さんの紹介で、もともと士幌の農産物を使ったビールづくりに挑んでいた農業者「士幌地ビール研究会」(岡田智明会長)と知り合い、士幌産大麦麦芽100%のビールが完成した。「低温で熟成し、静かだが華やかな味わい。今後も農家の皆さんと外の世界をつなぎたい。地元の人も楽しんで」と坂口さん。ビールが結ぶ町づくりは、始まったばかりだ。

瓶のラベルとおそろいのイラストがかわいい<コースター>1個20円。十勝の地図を表現し、チームヤムヤム(中札内)が描いた

サーバーからの生ビールを飲めるのはホテルのみ。宿泊しなくても気軽に利用できる

<Information>
HOTEL NUPKA(ヌプカ)
帯広市西2条南10丁目20-3
Tel:0155・20・2600
営:通常7時~23時(LO20時)
※新型コロナウイルス感染拡大 防止のため、営業時間が変わる場合あり
 藤丸、にたいら酒店、久楽屋、セイコーマートの一部でも販売

※フリーマガジン「Chai」2021年7月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。

十勝のビールに乾杯

 ビールのおいしい季節がやってきた。この夏は、十勝らしいビールをぜひお気に入りに加えてみよう。十勝では今、地域の特色を映したさまざまなビールが生まれている。ジャガイモやソバを使ったクラフトビールに、地元の畑で育てた小麦や大麦を原料にした生ビール。おいしさに加え、そこにはビールを通じてわが町を盛り上げたいという、地元愛が満ちている。今回はそんな造り手の思いと一緒に、ラインアップをご紹介。さぁ十勝晴れのもと、十勝のビールに乾杯しよう!

十勝のビールに乾杯(12)「十勝を飛び出て乾杯!とうきびに合わせた、トマムのクラフトビール」

十勝のビールに乾杯(11)「小さな農園から始まる大きな夢 十勝産ホップの可能性は無限大!」

十勝のビールに乾杯(10)「上士幌町 かみしほろエールビール」

十勝のビールに乾杯(9)「新得町 SOBACO(ソバコ)」

十勝のビールに乾杯(8)「足寄町、本別町、陸別町 ミツマチクラフト」

十勝のビールに乾杯(7)「豊頃町 GO OUT(ゴーアウト)」