2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

Chai法律相談(149)「18歳が成人年齢となるのはいつからですか?」

【質問】
成人年齢が18歳に引き下げされると聞きましたが、いつから変わるのでしょうか?

 成人年齢が引き下がると何が変わりますか? また、お酒やタバコも18歳からになりますか?

【回答】
 来年(2022年)の4月1日から、成人年齢が18歳に引き下げられます。ただし、飲酒・喫煙は20歳のままです。

 民法の改正により、2022年4月1日以降、18歳以上は民法上、成人として扱われます。したがって2021年4月現在の高校3年生は、来年の4月1日から成人です。高校2年生以下は、18歳の誕生日を迎えると成人に達します。

 成人年齢が引き下げられることにより、父母の同意なくして、法律上の契約行為を有効に締結できることになります。具体的には、携帯電話の購入やアパートの賃貸借、自動車の購入、クレジットカードの契約などが一人で契約できることになります。ただし審査があり、当然にクレジットカードを持てるわけではありませんので、注意が必要です(これまでと同様です)。

 またこれに関連し、結婚ができる婚姻年齢も男女一律に18歳となり(女性は引き上げ)、婚姻の時の父母の同意は不要となります。

 これは民法上の成人年齢の引き下げであり、飲酒・喫煙に関する法律や、競馬・パチンコ・競艇(きょうてい)等の法律に関しては引き続き、20歳以上の年齢制限が残ります。

今回の回答にご協力いただいたのは
[荒木樹 弁護士]

事務所/荒木法律事務所
帯広市西3条南9丁目2(セントラル十勝ビル8F) 
Tel:0155・66・7836


※質問・回答はChai編集部の責任でまとめています。

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※フリーマガジン「Chai」2021年5月号より。