2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

みっけ~幸せの種~子育てリレーエッセー~(115)「包括的性教育ってなんだろう」

 「包括的性教育」という言葉を聞いたことはありますか? 国際的な性教育の標準とも言えるもので、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が中心となり作成された「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」で提唱されています。日本の性教育といえば体の発達や妊娠出産の仕組み、性感染症予防を学ぶといったイメージがあるかもしれませんが、国際的な標準はそれだけではありません。人権やジェンダー平等、家族・友人・恋人などの関係性や多様性、セクシャリティ、暴力の回避など学ぶ内容は多岐にわたります。

 「一人一人が尊重される社会の中で人権や性の健康が守られ、生涯にわたって幸せに生きること」。それが包括的性教育の目的です。

 性の知識やスキルだけの性教育ではなく、包括的性教育の視点で性について学ぶこと。日本がそうなるためには、大人も学ぶべきことがたくさんあるのでは? と感じています。

※ガイダンスでは性教育のスタートは5歳からとなっています

<高田めぐみ>
2児の母(大学1年、高校1年)。看護師。いのちと性のひろばsakura代表。8project・上士幌町生教育チームメンバーとしても活動中。


●8project…「smile」「support」「spirit」。子どもとママのココロが笑顔になるよう、多彩な視点から応援・支えていくプロジェクトです。

みっけ~幸せの種~子育てリレーエッセー~
子育てについて、十勝管内の3人のママさんが寄せてくれたエッセーを紹介するChaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2022年1月号より。