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2022年1月号

特集/きままなキミと、今年も

あっぱれ!十勝のあん(2)「目指せ、十勝小豆のブランド化!とかちゆめあずきプロジェクト」

左端が折笠農場の折笠健代表、左から4人目が十勝大福本舗の駒野裕二社長、同5人目が十勝大福本舗の研究室室長・磯部亨さん

十勝大福本舗×折笠農場 どんな取り組み?
 「とかちゆめあずきプロジェクト」は2020年、十勝大福本舗と折笠農場が共同で立案。両者が協力して、小豆の栽培方法や品種について研究する。将来的にはその結果を基にした新商品の開発なども、視野に入れる。


 小豆を作る農家と、小豆であんをつくる製あん会社。切り離せない存在であるのに、顔を合わせる機会はほとんどない。そんな両者が手を組んだら、どんな化学反応が起こるだろう―。甘党ならずとも、その続きが気になってしまう企画が「とかちゆめあずきプロジェクト」。小豆の品種の理解やあんにした時の味の比較、そして商品開発を目指し、今年で2年目を迎える。

 手を組んだのは、幕別町の和菓子製造会社・十勝大福本舗と有機農法で作るジャガイモが評判の折笠農場。十勝大福本舗の駒野裕二社長と同農場の折笠健代表が小・中学校の同級生だった縁もあり、実現した企画だ。製造者は「大切な原料を、生産者に任せっきりでいいのだろうか」と疑問を抱き、農家としても「育てた作物がどう使われ、消費者に届いているのか」と気がかりだった。協力し合うことで互いに欲しい情報が集まり、これまで漠然としていた品質やおいしさについての具体的なデータも得られる。どちらにとっても、やりがいのある試みだった。

 初年度は、0・4haの農地に、エリモショウズ、きたろまん、きたのおとめ、きたほたるなど、5種の小豆を栽培。エリモショウズの一部は、試験的に有機栽培を行った。11月に無事収穫を終えたものの、予定していた地元モニターによるあんの食べ比べは、コロナ禍でキャンセルに。しかし数年先を見据えて企画は継続され、今年は3倍ほど農地を拡大し、小豆の生育を研究している。今後の大きな目標は、地域の人を招いてあんの試食会や意見交換の場を開くことだ。

 2021年の小豆の生育は順調で、商品開発へ向けて準備は万端。十勝小豆のクオリティーがより理論的に証明されれば、その価値はますます高まるだろう。その結果が、今から待ち遠しい。

2021年の種まきは5月中旬からスタート。昨年はほぼ手作業で育てたが、今年はトラクターや機械をそろえるなど、効率的な体制を整えた

契約栽培から一歩踏み込んだプロジェクト。「十勝産小豆」のブランド化を強化する狙いのほか、社員教育の場としても利用する予定


※フリーマガジン「Chai」2021年11月号より。

あっぱれ!十勝のあん

 十勝は小豆の一大産地。肥よくな大地で育まれた小豆から作るあんは、風味豊かで、十勝はもちろん、全国の和洋菓子店などで愛されています。さて、このあんが今、コロナ禍で需要が減っています。お膝元の十勝からその魅力を見つめ直し、おいしいあんをもっと楽しみませんか?あっぱれ、十勝のあん―。農家や菓子店の皆さん、そして十勝っ子が愛してやまない「あん」に贈る、応援企画です。
※掲載情報は10月12日時点のものです。各店の営業状況は変更になる場合があります。事前にご確認ください。
※取材時のみ特別にマスクを外して撮影しています。

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