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神谷さん、テューバで金賞 日本ジュニア管打楽器コン

日本ジュニア管打楽器コンクール本で金賞を受賞し、笑顔を見せる神谷さん

「先生、仲間に感謝」
帯広北高吹奏楽部 今春札幌大谷大へ

 第20回日本ジュニア管打楽器コンクールの本選考会(東京・3月28日)テューバの部・高校生コースで、帯広の神谷丈さん(18)=当時帯広北高3年=が1位の金賞を獲得した。十勝からの同コンクール金賞は初めて。プロ奏者を目指して4月から札幌に進学する神谷さんは「前回出場した本選で受賞に至らなかった悔しさをバネに臨んだ。予想外の結果に驚いたが、徐々に喜びがこみ上げてきている」と話している。(石川友史)

 日本音楽教育文化振興会(東京)が主催。将来の管打楽器界の発展に貢献する人材の育成を目的に、2000年から実施している。小・中・高校の各コースで、ソロ(12楽器)とアンサンブル(3編成)の各部門で競い、プロ演奏家の登竜門となっている。

 予選は2月に演奏を録音したCDによって審査が行われた。神谷さんはさまざまな場所で演奏を試し、音響の良さから帯広市内のとかちプラザ・レインボーホールで録音。予選通過は帯広西陵中時代の恩師の森谷みちる教諭と喜び合った。

 本選考で演奏した曲は、予選と同じ「ソナチネ」(ヤン・クーツィール)。神谷さんがピアノの指導を受けていた鶴島小織さんが伴奏を務めた。「直前までは緊張したが、鶴島先生と立てる最後の舞台なので演奏を楽しもうと切り替えた」と、本来の実力を発揮し、快挙を成し遂げた。

 神谷さんは西陵中入学と同時に吹奏楽部に入部。当初はパーカッション担当だったが、中学2年の冬にテューバに転向。「吹いてみて世界が変わった」と楽器との出合いを振り返る。

 共にプロを目指し、現在は2人でコンサートを行うなど親交がある島圭佑さん(帯広三条高3年)=15、16年に同コンクールで銀賞受賞=が当時唯一のテューバパートだった。「小学校から演奏している島君の音に近づきたいと思った」と切磋琢磨(せっさたくま)してきた。

 高校時代は、吹奏楽部の練習と並行して、陸上自衛隊第5音楽隊の内野守泰さんにテューバを学んだ。本格的にプロを目指すようになり、音楽大学の受験を決意。4月からは札幌大谷大学の芸術学部音楽学科管弦打楽コースでテューバを専攻する。師事したいと考えていた九州交響楽団のテューバ奏者鈴木浩二さんが今年度から同大で非常勤講師を務めることが進学の決め手になった。

 「これまで指導に関わってくれた先生方と仲間に感謝している。学業に専念することを忘れずに4年間を過ごし、家族やお世話になった人に恩返しをしたい」と将来の活躍を誓っている。

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