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糠平湖で雪上搬送訓練 上士幌

湖上でバスケットストレッチャーに乗せた傷病者を搬送する団員

 【上士幌】上士幌消防団第2分団(中村光雄分団長、13人)は20日、糠平湖で初めて雪上搬送訓練を行った。水面が凍る湖上で傷病者を搬送するまでの流れを確認した。

 糠平湖にはワカサギ釣りやタウシュベツ川橋梁(きょうりょう)見学など、年々観光客が増加している。昨年末から今年にかけて湖上でけが人や一時行方が分からなくなった人もいたことから、トラブルに対処しようと実施した。

 今年で4回目。これまでは温泉街の雪上などで行ってきたが、湖の中央付近にあるワカサギの釣り場では初めて。より実践に近い形での訓練となった。

 団員や上士幌消防署員、帯広警察署糠平駐在所員ら10人が参加し、訓練は釣り場で男性が意識不明になったという設定で実施。籠状で体を包み込むように搬送できる「バスケットストレッチャー」に男性を乗せ、4人一組で五の沢駐車場までの約1キロを引いて搬送した。

 糠平湖で釣り人が歩くルートは圧雪されているが、道幅は狭い。また、冬場は糠平ダムが発電のために湖水を使うため、日ごとに水位は変わる影響で傾斜も多くなっている。団員はストレッチャーに付けたロープの長さを変えたり、ロープをストレッチャーの左右に付けるなどして搬送しやすいように工夫していた。

 意識不明の場合でも搬送中に意識を取り戻すこともあるため、こまめに男性に声を掛けていた。訓練後、上士幌消防署からは「引き方によってはコントロールができなくなることがあるが、うまく連携が取れていた」と講評。中村分団長は「団員同士が声を掛けながらいい搬送ができていた。来年も続けたい」と話していた。(川野遼介)

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  • 糠平湖上で傷病者を搬送する団員

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