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90歳、仲間と学んで笑って きょう敬老の日

食事会を楽しむ卆越会の会員。年を重ねても元気で、笑顔が絶えない(塩原真撮影)

「卆越会」人生を楽しく
 十勝管内の原則90歳以上でつくる親睦団体「卆越(そつえつ)会(邦昂会長、会員26人)が、精力的に活動している。“超高齢者”と呼べる人生の先輩たちが定期的に開く会合では笑いが絶えず、健康維持に役立てている。邦会長(91)は「最期まで人生を楽しめるよう、さらに会を活性化させ、存在価値を高めたい」と話す。きょう18日は「敬老の日」。

 同会は2015年に設立。会員拡大のため現在は80歳からの入会を認め、最高齢は97歳、最年少は84歳。年7回会合を開き、食事会や社会科見学、旅行などを楽しむ。年齢的に健康への関心は特に高く、認知症などを題材にした健康問題勉強会の出席率は高い。

 さまざまな事情で退会する人はいるが、今年4人が入会するなど新陳代謝は活発。会計理事の石原正光さん(92)は「90歳近くなると友人は減る一方。刺激や楽しみがなければ、長生きできない」と超高齢者の心情を代弁し、新たな仲間との交流を求め入会者は絶えないと感じている。今後はマージャンやカラオケなどの部会を作り、活動機会を増やす考えだ。

 15日には市内飲食店で食事会が開かれ、23人が参加。葬式のあり方をめぐり真剣に意見を交わす場面もあったが、パークゴルフ道具を使った手軽にできるゲームを楽しむなど笑いや歓声が響いた。

 ただ、悩みもある。自動車の運転をやめた会員は多く、会合に参加するための足の確保に苦慮。耳が遠くなり、コミュニケーションが取りにくくなったと悩む会員もいる。

 希望や挑戦を忘れたくないとする邦会長は「人と交わり、笑うことで老化は防止できる。将来は募金など社会貢献活動にも取り組みたい」と意欲は尽きない。会の問い合わせは邦会長(080・4042・1505)へ。(池谷智仁)

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