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オーバルあふれた 最多3659人 冬季アジア

入場規制がかかり、オーバルの前で待ち続ける観客(20日午後2時ごろ、新井拓海撮影)

 屋外行列200人/「美帆見逃した」不満も
 冬季アジア札幌大会のスピードスケート会場となっている帯広市内の明治北海道十勝オーバル。地元選手らの活躍を生で見ようと来場者が詰め掛け、初日の20日は過去最多の3659人が来場し、“パンク状態”となった。競技開始後に入場規制がかかり、一時は約200人が屋外で待つ状況に。長時間待って会場に入った人からは、「楽しみにしていた種目が見られなかった」など不満の声も聞かれた。(松村智裕)

 20日は午前11時半の開場から、学校で応援に来た子どもたちも含めて大勢が訪れ、1000席のスタンドはすぐに満員に。競技開始の午後1時には立ち見も含めて2600人が入場し、入場規制がかかった。

 午後1時からの男子500メートルでは長谷川翼選手が2位、同1時45分からの女子1000メートルでは高木美帆選手が2位と十勝勢がメダルを獲得したが、同1時ごろに会場に着いた市内の男性(74)は、両種目とも見ることができなかった。ようやく入場できたのは両種目が終了した午後2時半すぎ。後ろにはまだ約200人が列をつくっていた。

 入り口ロビーで金属探知機などによる手荷物検査を行うため、約200人は屋外での待機を余儀なくされた。列の先頭にいた男性は「冬に外で待つのはつらい。入場無料ということも問題があるのでは」といらだちの表情を見せた。

 並んでいた市内の30代女性は「地元でのアジア大会で楽しみにしていた。高木美帆選手の1000メートルが見たかったのに」とがっかりした様子。また、いったん入場した観客が喫煙や食事のために会場外に出て戻った際、列の後方に並ぶかどうかで一時混乱も生じた。

 市内中心部のとかちプラザと競技会場を往復するシャトルバスも混雑し、運行回数を増やすなどした。

 3年前にオーバルで行われた有料観覧のワールドカップ(W杯)は尻上がりに観客が増え、最終日で
3414人を記録したが、今回は初日で過去最多に。

 大会運営をサポートする帯広市教委スポーツ振興室の敦賀光裕室長は「入場待ちがあるほど盛り上がっているのはありがたいが、待ち続けた観客の方には申し訳ない」とし、「施設の広さに限りがあるだけに難しい問題だが、観客の皆さんの協力を得て、スムーズな入退場などができるように努めたい」と話している。
 22日は十勝勢の出場がなく、管内の学校単位の応援も予定されていない。


スケート場往復 無料バスを増車
 帯広市などは21日から、市内のとかちプラザと競技会場の帯広の森屋内スピードスケート場を結ぶ無料シャトルバスを増車した。

 往路の同プラザ発は、午前11時、正午、午後1時の便を各1台から各3台に増やした。

 復路のスピードスケート場発は22日まで午後4時半、同5時半の便を各3台、23日は午後2時半、同3時半の便を各3台に増やす。




◆2017冬季アジア札幌大会について
2017冬季アジア札幌大会特設ページ-十勝毎日新聞電子版
各種競技の日程、チケット、ストリーミング配信、試合速報など-第8回札幌アジア冬季競技大会組織委員会公式ホームページ

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