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若者に献血PR スマホゲーム利用者に照準 赤十字血液センター帯広

「若者はぜひ献血を」。羽生選手のクリアファイルを手にPRする桑原所長(左)。イングレスのプレーヤー向けの顔出しパネルも登場

羽生選手クリアファイルも
 北海道赤十字血液センター帯広出張所(帯広市東7南9、桑原昭所長)は若者の献血を促すため、スマートフォン向けゲーム「イングレス」のプレーヤーに22日までの期間中、特製カードなどを贈呈するほか、「はたちの献血」キャンペーン(1日~2月28日)にちなんでフィギュアスケートの羽生結弦選手の限定品も用意。冬期間は血液が不足するだけに、あの手この手で若者の関心を引きつけ、新規献血者の開拓を図る。

 若い世代の献血離れは近年、顕著になっている。同出張所では昨年度、16歳から30歳代までの献血者は5340人で、2006年度(8459人)の63%にとどまった。同じ時期で比較した40~60歳代の90%に比べても落ち込みが激しい。

 イングレスはGPS(全地球測位システム)機能を活用し、「ポータル」と呼ばれる街中に点在する拠点を巡る陣地取りゲーム。米ナイアンティックが開発し、同社の「ポケモンGO」と共通点が多い。

 イングレスのプレーヤーを対象とした献血促進イベント「レッドファクション」は15年に広島ブロックで初めて行われ、今回は1月に全国各地で開催。道内では1日限りの実施だった昨年6月に続いて2回目で、献血ルームがポータルとなっている。

 期間中は、イングレスのプレーヤーであることを伝えて献血すると「ご当地けんけつちゃんBIOカード」やステッカーなどの限定品4点セット(20セット限定)を贈呈。移動献血車も対象となる。

 毎週日曜日に開いている帯広出張所の献血ルームには同イベント用の顔出しパネルが初登場。桑原所長は「これを使ってぜひSNS(インターネット交流サイト)で広くアピールを」と呼び掛けている。

 献血できない場合は、同ルームで日本赤十字社へ募金してもカード(20枚限定)を渡す。

 このほか、2月28日までは10~30歳代で初めて献血した先着100人に羽生選手のオリジナルクリアファイルをプレゼントする。

 桑原所長は「血液は長期保存できないため、常に献血が必要。若い方はぜひ協力してほしい」と話している。問い合わせは帯広出張所(0155・25・0101)へ。(松村智裕)

献血協力者に記念品を贈呈する伊藤一博一日所長(右)

買い物客に献血協力を呼び掛け 帯広鈴蘭ライオンズク
 帯広鈴蘭ライオンズクラブ(坪坂勝秀会長)は5日、帯広市内のイトーヨーカドー帯広店で「はたちの献血」キャンペーンに協力し、会員20人が買い物客に献血を呼び掛けた。

 北海道赤十字血液センター帯広出張所と連携した取り組み。30年以上前から献血に協力し、活動は今回で519回目。同キャンペーンへの協力は5年連続となる。

 同クラブ環境・公衆・安全委員会の伊藤一博委員長が「一日所長」を務め、「全国では毎日3000人に血液が必要。一人でも献血してもらえるよう、お手伝いをしたい」とあいさつ。会員が店の入り口でポケットティッシュを配布し、協力者に記念品を贈呈した。

 約5時間の活動で38人が献血。協力した帯広市の主婦星真理子さん(29)は「今回で8回目の献血。自分ができることで貢献できれば」と話していた。(松村智裕)


◆オンラインゲーム「Ingress」とは
Ingressについての説明-ウィキペディア

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