十勝毎日新聞 電子版

Tokachi Mainichi News Web

浦島さん故郷で写真展 亡父作品と豊頃の10会場で

古里の豊頃で写真展を開く浦島久さん。亡父甲一さんの写真(右)と併せて展示する

ジョイ40周年「2人のハルニレ物語」
 【豊頃】英会話教室ジョイ・イングリッシュ・アカデミー(帯広)の学院長で町出身の浦島久さん(63)と、父の故甲一さんの写真展「2人のハルニレ物語」が30日から、町える夢館をメイン会場に開かれる。サテライト会場として町内の商店など9カ所でも展示し、町全体をギャラリーとする計画。久さんは「生まれ育った町への感謝を込めて企画した。さまざまなハルニレを楽しんでほしい」と話している。

 甲一さんはサハリン生まれで戦後復員した後、1950年から町内で電気店を営み、久さんも中学校までを町内で過ごした。甲一さんは十勝の風景を愛した写真家としても知られ、特に四季折々のハルニレの木が有名だ。久さんは甲一さんが中学の英語教科書に取り上げられたことをきっかけに、2009年から本格的に写真を撮り続けている。

 写真展はジョイの設立40周年を記念して開催。2人が撮影した数多くのハルニレの中から厳選し、える夢館に25点を展示。町内のはるにれ友遊館、はるにれ休憩所、帯広信用金庫豊頃支店、朝日堂、豊月、スーパーアグリ、タナカデンキ、ひだまり交流館、ヘアーサロンいのしたの9カ所に4枚ずつ飾る。

 「える夢館は自分が生まれた家があった場所。タナカデンキは父の経営を引き継いだ店で、自分が暮らしていた思い出もあって懐かしい」と久さん。「普段は写真展とは無縁な商店も快く協力してくれた。子どもの頃にお世話になった場所で展示できるのはとてもうれしい」と話す。

 写真展は8月7日まで。31日に久さんは町で初めての観光大使の委嘱も受ける。(末次一郎)

ハルニレの木を訪れ、曲のイメージを膨らませた伊藤さん

帯広の伊藤さん 組曲初披露 31日にコンサート
 【豊頃】写真展「2人のハルニレ物語」関連企画として、ピアノ演奏とスライドショーの「ハルニレコンサート」が31日午後2時から、町える夢館で開かれる。帯広啓西小学校教諭でピアニストの伊藤幸治さん(45)が、この日のために作曲した組曲「ハルニレの四季」を初めて披露する。

 伊藤さんはジョイ・イングリッシュ・アカデミーに通っていた経緯から、浦島久さんが撮影した十勝の風景写真に、作曲・演奏した音楽を合わせたDVD「ジェントルタイム、ジェントルマインド」を制作している。今回も写真展の開催に合わせて浦島さんから依頼を受けた。

 伊藤さんは「普段の生活から、ものを見ると音楽が浮かんでくる体質」と笑う。これまでの作曲はほとんどが即興で、後から譜面に落としているという。

 今回の組曲については「美しい写真にはふさわしいメロディーが浮かぶ。大地に根差したハルニレのように全体的に優しい雰囲気になった」と出来栄えに満足げだ。

 組曲は四季に合わせた4曲で1曲が5分程度。浦島さんは「伊藤さんの音楽を聴くときは毎回新鮮な驚きがある。将来は組曲と写真を合わせたDVDも作りたい」と話している。

 同コンサートでは、浦島さんのめいで町出身の映像作家、佐竹真紀さん=札幌=による映像作品「おもかげ」の上映も行われる。入場無料。(末次一郎)

更新情報

10年ぶりレストラン改修、23日オープン 音更の観月苑

紙面イメージ

紙面イメージ

4.24(水)の紙面

ダウンロード一括(95MB) WEBビューア新機能・操作性UP

日別記事一覧

前の月 2024年4月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

十勝の市町村

Facebookページ

記事アクセスランキング

  • 昨日
  • 週間
  • 月間

十勝毎日新聞電子版HOME