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十勝路にマリオカート 鈴木典人さん まちマイ士幌編

愛車に乗り込み、「道路を走っていると、二度見されることもしばしば」と話す鈴木さん

 公道を走ることができるゴーカート、それが「X-KART」。ちまたでは“リアルマリオカート”とも呼ばれ、人気を集めている。そのカートを道東で初めて所有したという人が士幌にいた。鈴木典人さん(59)=町学校給食センター所長=だ。

 中学時代からバイクが好きだった鈴木さんは、幕別高校自動車科を卒業後、23歳で士幌町役場に勤める前に本田技研工業に就職したことがある。

 大型バイクの購入を退職後の夢と描いていたが、「昨年、札幌で公道を走るマリオカートの集団に遭遇し、一気に心を奪われた」。自宅に戻りすぐにインターネットで調べ、その翌月に購入した。「以前から知ってはいたが、本当に公道を走れるものだとは思わなかった、何かの冗談だと思っていた」と笑う。
 整備士の資格を持ち、メカニックはお手の物。カスタマイズなども全て自前で行う。「X-KART」の最高速度は時速60キロほど。普通乗用車並みのスピードが出る他、車検やヘルメット着用の義務もない。「地面との距離も近いため、かなりの体感スピードがある。風と一緒に走っている感覚と迫力が魅力で、F1レーサーになった気分になる」と話す。

 出掛けた先での注目度も抜群。話しかけられたり写真を撮られたりすることも多く、「注目されるのは気分が良い」とにっこり。これまで更別村まで走行したことがあり、阿寒や然別湖などへのドライブも思案中だ。

 「今後は仲間を増やしてツーリングをしてみたい。みんなでマリオの格好をするのもいいね」と少年のような表情で語っている。(村瀬恵理子)



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