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殺処分、今夜にも終了 埋却「72時間」困難に 清水・鳥インフル

鶏の埋却が始まった清水町内の町有地(19日午前10時45分ごろ、道提供)

対象26万羽に 作業員さらに300人増員
 【清水】町内の養鶏場で採卵鶏が高病原性鳥インフルエンザに感染した問題で、道は19日午前、農場内で殺処分を続け、町清掃センター(羽帯)では埋却作業を始めた。21万羽としていた殺処分対象の鶏を26万羽に修正、同日午前10時までに約22万羽の殺処分が終了したが、感染確定から72時間となる同日午後10時半の完了は困難な見通し。1000人態勢で懸命の作業を続けている。

 同センターの敷地内には18日から、幅6メートル、長さ70~90メートルの長細い穴を2つ掘り、ブルーシートを敷いた。19日午前9時45分、鶏を入れたフレコンバッグを積んだ10トンダンプが農場を出発。同センターに到着後、同10時40分から埋却作業が始まった。

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 当初は農場内に穴を掘る計画だったが地下水が出たため、周囲への影響を考えて断念。町有地に埋めることになった。同センターは発生農場から10キロ圏外にあるため、移動による感染拡大を防ぐ消毒ポイントを新たに4カ所増設した。農場から同センターまでの直線距離は約11キロだが、同町内では8月の台風で町道が各地で通行止めで、片道約23キロの距離をダンプが行き来して運んでいる。

 18日は前日より300人増員した約1000人態勢で作業を実施。殺処分の対象はひよこなどを加えると約26万羽に増えた。作業は夜を徹して行い、約22万羽まで到達した。同振興局幹部は「殺処分は終わるめどが付きつつある」とする。ただ、残りの鶏舎は通路が狭かったり背丈より高い場所にケージがあったりして、作業に時間がかかる見通し。予定より遅れて始まった埋却と同時並行で急ピッチで進めている。

 国の指針は3万~6万羽の規模では感染確定から72時間以内の埋却完了を目安としており、道は19日午後10時半までの作業完了は困難との見通しを示した。(安田義教)


◆関係機関の高病原性鳥インフルエンザに関するサイト
対策、相談窓口など各種情報(PDFリーフレットダウンロード)-十勝総合振興局公式ホームページ
環境省からの高病原性鳥インフルエンザに関する情報-環境省公式ホームページ
農林水産省からの鳥インフルエンザに関する情報-農林水産省公式ホームページ
農研機構からの高病原性鳥インフルエンザに関する情報-農研機構公式ホームページ

関連写真

  • 殺処分された鶏を積み、埋却現場に到着したトラック(19日午前10時半ごろ、新井拓海撮影)

    殺処分された鶏を積み、埋却現場に到着したトラック(19日午前10時半ごろ、新井拓海撮影)

  • 鶏の埋却が始まった清水町内の町有地(19日午前10時40分ごろ、道提供)

    鶏の埋却が始まった清水町内の町有地(19日午前10時40分ごろ、道提供)

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