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東海大学生がロケット打ち上げ 大樹 

東海大の学生が打ち上げたロケット

 【大樹】東海大学の「学生ロケットプロジェクト」のメンバーは11、12の両日、町美成の町多目的航空公園北側原野で、2種類の推進剤を使ったロケット「ハイブリッドロケット」の打ち上げ実験を行った。仕様の異なる2機で、海に着水させるために必要な機能がうまく作動するか、先端部に初めて搭載した速度計測器が作動しているかなどを確認。上昇中に機体の一部が破損するなど想定外のトラブルも起こったが、技術革新に向け、新たな改善点が見つかった。

 同プロジェクトは宇宙観測ロケットの開発を目指し、学生が独自にロケットの開発、設計、実験データの解析に取り組んでいる。大樹での実験は2004年から、ほぼ毎年を行っている。

 今回はメンバーら24人が来町。2年生が主体となって製作した11、12日に1機ずつ打ち上げた。11日の29号機(全長2メートル、重量6.9キロ)では、海に着水させるために必要な「浮き」が着地後に自動で膨らみ始めるかどうかなどを確認。12日の30号機(全長1.8メートル、重量7.9キロ)では、先端部に初めて搭載した速度計測器によるデータ収集を試みた。

 両機ともに打ち上げは成功。ただ、29号機の浮きは着地後にうまく膨らまず、30号機は上昇中に機体の一部が破損した。今後、研究室に戻ってから回収した機体を基に、詳しい原因について解析する。

 実験責任者の坂野文菜さん(工学部2年)は「思わぬところでトラブルが起きたが、これまであまり見られなかった改善点が見つかったことは今後につながる。今回、分かったことを次に生かしたい」と話している。(関根弘貴)

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