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現役最年長の山本正彦騎手、29日レースで3戦3勝 ばんえい競馬

「優しく接すれば人間の気持ちを分かってくれる」と話す山本騎手

 ばんえい十勝の現役最年長の山本正彦騎手(56)=金山明彦厩舎=が9月29日のレースで3戦出走し、全レース1着の好成績を収めた。山本騎手は「年を取った今では珍しいね。まだまだ現役でいたい」と喜びをにじませた。

 ばんえいの最年長勝利記録は昭和30~40年代に活躍した中西関松さんの58歳と230日。山本騎手は2年後のレースで勝てば、最年長記録更新となる。

 山本騎手は1957年、上富良野町出身。父幸一さんがばんえいの騎手・調教師で、幼い頃から馬に囲まれた生活を送ってきた。父がレースで活躍する姿を見て「いつか自分もファンの前で勝ちたい」との思いが芽生え、高校中退後、75年春に免許を取得、騎手としてスタートを切った。

 昔は「先行逃げ切り」のレースが主流で、後半から差すレースはあまりなかったという。転機が訪れたのは騎手になって10年ぐらいたったころ、「アオザクラ」という牝馬に騎乗するようになってからだ。前半から飛ばすタイプの馬で、後半の障害を越えられないことがあり、前半押さえ、後半差すレースを心掛けた。その結果、苦手な障害を克服した。

 その頃から、周りの馬主や調教師から、「障害が苦手。障害を越えられるようにしてくれ」と頼まれるようになった。「自分は課題のある馬に乗って勝ってきた。1819勝(9月29日現在)の中には思いのこもったレースがいくつもある」と話す。

 昔に比べて力が入らなくなったときは、年齢的な衰えを感じるという。将来は調教師の道も考えているといい、「いつかは背広を着て表彰台に上がりたい。最高峰のばんえい記念で勝てる馬を育てたい」と抱負を語った。(川野遼介)


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